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なぜ、キトサンが必要なのか②~カニ殻キチン・キトサン講座

健康・美容、スキンケアなど多彩な用途のカニ殻由来のキチン・キトサン。なぜ現代人にキチン・キトサンが必要なのか。キチン・キトサンの効用とは、キチン・キトサンの基礎と臨床についてご紹介します。(「キチン・キトサン協会誌」Vol.25-26より)

キチン・キトサン協会理事長 医学博士
アスタークリ二ック理事長 松永 亮

進む環境汚染、むしばまれる地球 / ヒポクラテス「医学は診断すればい。自然が治す」 / キチン・キトサンの特性、天然で毒性はない / キトサン、NK細胞を活性化 / 副交感神経を介して末梢神経を拡張

進む環境汚染、むしばまれる地球

我々が住んでいるこの宇宙。これは、150億年前、高温、高密度の性状の物質とエネルギーが冷却と膨張を繰り返して、宇宙ができ、太陽は、50億年前に生まれました。

そしてこの地球は、約46億年前にでき、20億年前にやっと、真核生物なるものが生まれました。たぶんこれがそのキチンを持っていたんじゃないかな。我々高等動物は、セルロースしか持ちませんが、この地球上にはキチンの方が先行しているんだという事です。

そして産業革命が起こってから、我々はエネルギーをどんどん使うようになりました。地球の温暖化に影響を与える物質の1つは炭酸ガスです。

車や工業都市から出る排煙の中に含まれる一酸化炭素、二酸化炭素、その他諸々です。一酸化炭素濃度は、段々高くなっております。

2つ目はチッ素化合物、酸化チッ素ですね。工場の排煙から発生するこれらが、杉の花粉と一緒になって、アレルギ一性疾患を引き起こすのです。

3つ目がイオウ酸化物。日本の労働省がこの削減に努力していますので、日本の酸性雨は木を枯らしません。しかし、お隣の中国では、日本の終戦後の勢いで文明が発達し、旧方式の冷媒を使った冷蔵庫や化石燃料がたくさん使われています。

そして、風に乗ったこのイオウ酸化物が日本海側の松の木を枯らしております。イオウ化合物が含まれた酸性雨は、植物、動物、人間にも非常に悪影響を与えることは間違いありません。

そして4つ目が、昨年まで女性の方がお使いになっていたフロンガスですね。これが一酸化イオンという形になって空中に散布され、地上20kmのオゾン層に達するのに10年かかるわけです。

今や、そのオゾン層は南極大陸がすっぽり入る位の大きな穴が開いていて、太陽から来る有害な紫外線が直接地球を襲い、動・植物に非常に悪影響を与えているのです。

次に陸地の7% にしかすぎない熱帯雨林ですが、これを切る事によって、土地の砂漠化、そこに生息している生物の生態系が根底から覆されています。

ヒポクラテス、「医学は診断すればい。自然が治す」

それから、生物の種の多様性の減少。今まで地球をのうのうと生きていた生物の種の数が毎日減っていくという現象です。

結局、この地球上にいた生物の種を人間が減らし、その結果、生態系のアンバランスや地球の温暖化に非常に影響しているという事を考えなければなりません。

又、人口増加の問題もあります。今世紀初めに19億しかいなかった人口は、2025年には、80億になると推測されています。

そうなったら食う物がないんですね。日本の人口は、2025年には1億2900万。ところが日本は耕すべき所は、全部耕してしまっています。

これは我々1人1人が考えなければいけない問題かもしれません。65才以上の高齢者は、2025年には、25%になり、その時40才の女性の4人に1人は、寝たきり老人をみなくてはなりません。その大半が痴呆症です。

日本は元来、動脈硬化性の痴呆症が多くてアルツハイマーはいなかったんですが、最近アルツハイマーがどんどん増えています。

向神経薬。こういう物を飲むことによって、アルツハイマーになる確率が大変高いと言っても過言ではございません。このように、我々が学んできた現代医学という物は、心と身体が切り離されて発展したのです。

検査と手術と薬物による治療が主流でした。でも我々の医療というのは、予防医学と治療医学なんですね。

この地球に棲む我々にとりまして、この予防医学という物がいかに大事かと言う事をしっかり覚えて頂きたい。予防医学というものは、ほとんど自分でやるのです。

24世紀前に、先哲ヒポクラテスが、名言を残しました。「医学は診断すればよろしい。自然が治すんだ。」と。我々は病気にならない努力をしなければいけない。自分で治す試みをしなければいけないんだと言われているような気が致します。

では、何が一番大事なのかと言いますと私が常に申し上げておりますライフスタイルなんです。ガンの家系、糖尿病の家系とよく言われる遺伝による物は、健康障害のわずか20% 。先程の地球環境汚染による因子が30% 。残る50%が我々のライフスタイルなんです。

ライフスタイルの核は、食・動・静。まず、食事です。三大栄養素の他に、ビタミン、ミネラル、繊維素等をバランス良く摂る。その上で、その食の延長線上にある良い健康食品を是非お摂り頂く。

それから、動く、運動ですね。摂り入れたカロリーは運動のエネルギーで出す事が大事です。年と共に皮下脂肪がたまり、中年太りになると、循環器系の疾患になりやすくなります。1日に150kcal 。うっすら汗をかく位の運動を毎日しましょう。そして、休養です。

一番大事なのは睡眠ですね。普通の人は7時間前後の睡眠をとって下さい。これが大変重要な事です。1948年WHOが健康の定義をしております。

まず、「肉体的に良い状態である。精神的にも心身共に良い状態である。そして、社会的にも限りなく良い状態である事」です。加えて霊的にも良い状態であること。スピリットですね。これは、非常に現代人にとって大事な事だと思います。

だから「霊的にも良い状態である」。私はこの一項を加えて、健康という定義をしたいと思います。

我々はこの現代の地球をわずかな時間で非常に棲みにくくして参りました。ですから我々自身がもう一遍、この地球をきれいにしなくてはなりません。

今日では、医工学の発達により大変良い診断が出来るようになりました。しかし、その高度な診断を有効に生かす為に、いかに良い治療をしていくか、それには、是非とも心が必要であるという事を叫びたいのです。そして、私は大変良い物に遭遇した訳です。

キチン・キトサンの特性、天然で毒性はない

キチン・キトサンの特性ですが全くの天然の物ですから、毒性はありません。そして目的臓器がありません。キチン・キ卜サンは、皆様が元来持っている自然治癒能力を高めて病気にならない本質を作る。

これが大変素晴らしい作用なんですね。中国の一番古い漢方古典「神農本草経」、この本の中に 「上薬」「中薬」「下薬」という分類があるんですが、キチン・キトサンはこの中の「上薬」に値する物だと思います。

我々西洋医学の世界ではアダプトゲンという新しい言葉が生まれました。そして二つ目の特性と致しまして、自然界で唯一プラスに荷電している事です。

後でお話致しますNaCI (食塩) が人間の体の中で血圧を上げる物質は何かという時に、奥田先生(医学博士 愛媛大学医学部医化学第2 教室教授)が研究なさった事もこれに非常に関連してくるわけです。

そして三つ目の特性ですが、①生体内の酵素による分解~キチンはアセチルグルコサミンに、キトサンはグルコサミンに分解されます。

②細胞への馴染みが良い、親和性がある。一我々人間にとって異物じゃないという事です。③血清成分の透過性が高い。④傷の治りを早くする作用があります。体表面積80%近くの火傷を負いながら、コンスタンチンれが完全に健康回復したというのもキトサンの素晴らしい特性です。

⑤血清蛋白質等の吸着能力が強い。⑥抗原性が極めて低い~これも先程の人間にとって異物じゃないという証です。

そして次にキチン・キトサンの食品としての位置付けですが、これも先程申し上げた様に食品というのは、第l義が栄養、第2義が感覚、第3義が機能性を持つ事です。

第3義がキチン・キトサンに関係する非常に大事な機能です。例えば老化の抑制、免疫力を高める、病気を予防し、回復を早める、生体中のリズムの調整を図る等、大変重要な機能です。

次に臨床への導入という事ですが、1989年に私が初めて臨床に応用し、過去6年間余り使って参りましたが、全ての健康を維持・増進するのによろしい。そして健康障害を起こした方に大変良い結果を生んでいるという事です。

キトサン、NK細胞を活性化

最後に、キチンキトサンの臨床的な実験は、実際に大学の医学部や研究室の中で、どこまで医学的に解明されているのだろうかという事を考えてみたいと思います。

血圧降下作用につきましては、ご存じの様に食塩は体の中で溶けて、ナトリウムイオンと塩素イオンに分かれます。

そして、肝臓から分泌されますアンジオテンシノーゲンに、レニンという消化酵素の働きで、アンジオテンシンI に変わります。このアンジオテンシンI というのは血圧を上げる物質ではありません。

それからもう一つ、キニンという物質があるんですが、これはもともと血圧を下げる物質です。そこにACE というアンジオテンシンI を分解する酵素がありまして、これは血管の内壁細胞で作られる酵素で血中に分泌されます。

このACEがどういう作用をするのかと言いますと、この無害なアンジオテンシンIをアンジオテンシンⅡに変えます。このアンジオテンシンⅡ というのが血圧を上げる物質です。そのACE を非常に活性化するのが塩素なんです。

その塩素があるがためにACEが活動し、そのアンジオテンシンⅡという血圧を高くする物質に変える、そしてキニン、せっかく血圧を下げる物質があるのにそのキニンという物質まで分解してしまう。

その二つの悪い作用をこのACE というのがやる訳ですね。そこでACEを作用させないようにするためにキチン・キトサンが有用な訳です。

塩化ナトリウムの内で塩素が悪いんだという論文を発表した先生がいたんですが、1954年に色々な実験の結果、ナトリウムが悪い作用をすると提案されて、今までそうだと思って参りました。

でも、このキチン・キトサンが出来て「このキチン・キトサンがCIのマイナスイオンを吸着して糞中に排泄するが故に、血圧を上げないんだよ」という奥田先生の理論ですね。これは、今世紀大変な発見です。

それからガンですね。これは東北薬科大学の鈴木教授夫妻が中心となって研究したんですが、NK 細胞を非常に活性化し、ガンを抑制します。

ガンの細胞を食ってくれる訳ですね。子供の頃でもガンは出来ます。20代、30代でもガンは出来ます。でも我々体内の免疫力が勝って、ガンが発症しない訳ですね。キトサンを摂る事によってNK細胞を非常に活性化するという事です。

副交感神経を介して末梢神経を拡張

それからもう一つLAK細胞というのがありますが、これは血液のリンパ球だけを採り、そこにインターロイキンー2 という物を、一緒に試験管の中で育てる訳ですね。それを再度患者さんの体の中に送り込んであげます。

そうすると、LAK活性と言いまして、ガン細胞を破壊してくれる勢いが非常に増す訳でございます。さらにキトサンを入れますと、益々LAK活性あるいはNK活性が高まってガンの抑制になるのです。

それから、これはまだ臨床的には実証されていませんが、北海道の免疫研究所で行いました、いわゆる按着分子理論ですね。ガンの転移というのは血管の僅かな小さな穴 (細胞間の隙間) を通して次の組織へガンが転移します。

その穴をキチン・キトサンがブロックし、それによって転移が防げるんだという理論です。それから奥田先生がいつも言われる事ですが、副交感神経を介しての末梢神経の拡張。これは大変大事な作用でございます。

例えば、ガンの患者さんと握手をしますと手が冷たい。それから非常に痩せています。この冷たい、あるいは痩せてくるのはガンの特徴です。

キチン・キトサンを摂る事により、副交感神経を刺激し、肝臓の周りに集中している迷走神経を介して、副交感神経中枢を刺激します。そうしますと末梢血管が広がり、血液循環が良くなり、体温も上がるという理論です。これは糖尿病にもそのまま通じる事です。

もう一つは食欲です。副交感神経の中枢のそばに空腹中枢というのがあります。キチン・キトサンは空腹中枢も刺激して食欲を増します。これは副交感神経のうちでも、空腹中枢を刺激するから食欲が出るんです。

まあ、とにかく今まで十年間の行程を大急ぎで飛ばして話して参りました。ともあれ、1948年のWHOの健康の定義、我々人類が、この地球上にいる限り、非常に良い定義だと思います。

そして私がそれに一つ加えた霊的にも良いという事も皆さんに良いなと思って頂ければ尚、結構だと思います。


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