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キトサンと皮膚と毛髪~カニ殻キチン・キトサン講座

キチン・キトサンは、抗菌性により、皮膚を雑菌から守ります。また、表皮の形成を早める働きがあり、人工皮膚にも利用されます。頭髪の余剰皮脂を吸着し、毛髪の生産工場である毛母細胞を活性化し、毛髪の生成を促すことが期待されます。(「キチン・キトサン協会誌」Vol.34より)

㈲マトリックス研究所
主任薬剤師 日比野利佳

皮膚は28日間で生まれ変わる / キチン・キトサン、抗菌性で皮膚を雑菌から守る / キチン・キトサン、表皮の形成を早める働き / キチン・キトサン、皮膚や毛髪に良い働き

皮膚は28日間で生まれ変わる

皮膚は主に3 層から成っています(図1 ) 。

一番下の皮下組織は外圧からのクッションの役割や体温の保持といった働きがあります。次の真皮は皮膚の本体であると言われ、皮膚のハリや弾力を司るコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンをたくさん含んでいます。

その他にも、毛細血管や毛母細胞も真皮にあります。そして、一番外側の表皮では表皮基底層の細胞(母細胞)が真皮の毛細血管から酸素や栄養分を受け取り、細胞分裂を繰り返し、娘細胞を上へ押し上げていきます。

やがて、娘細胞は死を迎え、角質(ケラチン)となり、最終的に垢となって剥がれ落ちます。正常な皮膚は、娘細胞が生まれてから死を迎えるまでに14 日間、死を迎えてから垢となるまでに14 日間、合わせて28 日間で生まれ変わるのです。これをケラチニゼーションと言います。

正常なケラチニゼーシヨンが行われれば皮膚表面の皮脂膜という天然のクリームが皮膚を保護します。皮脂膜の働きとしては、①角質の水分保持(正常値2 0~25% ) 、②紫外線の遮断、③雑菌等から皮膚を守る等です。

キチン・キトサン、抗菌性で皮膚を雑菌から守る

キチン・キトサンは天然で唯一のカチオン(陽イオン)であり、皮膚(ケラチン)のカルボキシル基(アニオン・陰イオン)とイオン結合でしっかりと吸着されます。さらにキチン・キトサンは高分子のため、たくさんの水分子と結合することができ、保水性も高いのです。

そして、紫外線吸収作用もありますし、その抗菌性により、皮膚を雑菌から守ります。つまり、前述の3 つの皮脂膜の働きをカバーする事ができるのです。

ましてや、化粧品の基本構成は水、油、界面活性剤です。ここに色々な添加物(防腐剤、香料、色素等)が加わってできています。

もちろん、パッケージの裏等に記入しである指定成分はアレルギーを引き起こす虞のある成分で、注意するのは当然ですが、界面活性剤だけをとっても、界面活性剤は『皮膚を保護する』ためのクリーム、乳液にも含まれるので、1 日中皮膚の上にのっていることになります。

そして、界面活性剤は1つの分子中に水になじむ親水基と、油と混じる疎水基を持っています。ですから、皮膚表面の皮脂を取ると同時に水分を蒸発させ、皮膚は乾燥し、カサカサになるのです。

つまり皮脂膜は界面活性剤によって壊され、その隙聞を埋める為に人工のクリームをつけるのです。という事は、界面活性剤無添加のキチン・キトサン溶液や、キチン・キトサンゲルによって、今まで使用していたクリーム、乳液の目的は十分果たす事ができ、なおかつ皮膚には優しいと言えるでしょう。

キチン・キトサン、表皮の形成を早める働き

また、キチン・キトサンは人工皮膚にも利用される様に表皮が欠損している場合、表皮の形成を早める働きがあります。ということは、もし、仮に皮膚が痛んでいる場合でも、キチン・キトサンは早く表皮を作って正常な皮膚に戻そうと働いてくれる筈です。

また、キチン・キトサンが皮膚から分泌される分解酵素リゾチームによって分解され、表皮基底層に直接働きかけ活性化を促せば、皮膚は28日周期を取り戻し正常化されるのです。更に、真皮の細胞が活性化されれば、皮膚にハリや弾力を与える事ができるのです。

そして、シャンプーやリンス等の頭皮・頭髪用化粧品についても主成分は界面活性剤です。界面活性剤には、陽イオン系、陰イオン系、両性イオン系、非イオン系の4つのタイプがあり、陽イオン系がもっとも強い作用を持ち、以下次第に弱くなります。

洗髪は陰イオン系を主としたシャンプーで汚れを落としますが、前述の様に、毛髪も皮膚と同じで表面がカルボキシル基により陰イオンですので、毛髪上が陰イオンで覆われます。その為、静電気が起きたり、毛髪の柔軟性がなくなったりホコリがつきやすくなったりします。

そこで、その陰イオンを打ち消す為に陽イオン系界面活性剤を主とするリンスを使うのです。界面活性剤の中には、作用の強いものには皮膚障害(アレルギー)や催奇形性、内臓障害の原因となるとさえ言われるものもあるので、注意が必要です。

キチン・キトサン、皮膚や毛髪に良い働き

また、シャンプー、リンスに含まれるコーティング剤が毛髪の表面ばかりでなく、頭皮も覆ってしまう為、頭皮のケラチニゼーションを狂わせ、毛母細胞の活性を抑制し、毛髪の再生能力を低下させる事も推測されています。

では、シャンプーにキチン・キトサンを配合するとどういう利点があるのでしょう?キチン・キトサンは陽イオンという特性から、静電気を防止し、毛髪に柔軟性を与えます。つまり、陽イオン系界面活性剤の代わりができるのです。

さらに、キチン・キトサンは起泡洗浄作用があるので、シャンプーの中の界面活性剤をよりマイルドなものに置き換えたり、それ自体の配合量を減らす事が可能になります。

また、キチン・キトサンには被膜形成作用があるので、コーティング剤の代用ができますが、キチン・キトサンはネット状の被膜を作るので、頭皮に悪影響を及ぼす事なく、毛髪はサラサラになりつやとコシを与えます。

そしてむしろ、毛髪の育成を妨げる余剰皮脂を吸着し、毛髪の生産工場である毛母細胞を活性化する事により、毛髪の生成を促す事でしょう。

この様にキチン・キトサンは従来の化粧品成分に、とって代わるだけでなく、それ以上の力を発揮する事ができるのです。この他に、水道水中の塩素除去能力や紫外線吸収作用など挙げていくとキリがない程、皮膚や毛髪にとって『良い』働きがたくさんあるのです。





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