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キトサン、人工皮膚への挑戦
キチン・キトサン協会理事長
医学博士 松永 亮


「ゴキブリが愛されるとき? "人工皮膚への挑戦"」 (あすなろ書房刊)という本を読みました。この本は、木船紘爾さんという若い化学者が人工皮膚を開発するまでの苦心について書いてあります。

極めて平易な文章でそして解り易く、誰が読んで、も良く理解出来るように書いてあります。

私もかつて大学の研究室で実験研究にいそしんだ人間の一人として大変共感を持って読むことが出来ました。

物語の最初は旧ソ連サハリンに住む、大変なヤケドを負った3歳幼児のコンスタンチン君の話から始まります。

そこで木船氏が開発した人工皮膚「ベスキチンW」 について先ず述べ、それがどのような役を果たし、如何に感謝をされたかを淡々と述べています。

そして次の章から彼の若かった頃からの人生の歩みを深々に展開させて行き、どの様にして「ベスキチンW」にたどりついたのかが詳述してあります。

彼がキチンを文献の中から見つけ出したのは彼自身が文中に述べている様に正に偶然でした。「生体吸収性」という語と共にポリアセチルグルコサミンつまりキチンが目にとまり、実際にカニ殻から白いキチンを精製し、これを溶かして先ず糸を造りました。

この糸が生体内に入ってよく馴染んでいくことつまり免疫的に極めてすぐれていることが解り、その上傷をなおす力もあることが解って来たと述べています。そして遂にキチンの不繊布つまり「ベスキチンW」に到達します。

彼はこの間にキチンの不繊布が医薬品として認められるまで動物実験で使われた動物に対する思いやりについて、そして手術を受けた人達に対する深い愛についてもそっと優しく触れています。

そしてキチンが医薬品としても如何に安全であるかについて数々の実験の中で述べています。このキチンはカニ殻ばかりではなくゴキブリの羽根にも含まれているのでこの本の題名となったようです。

我々はキチンを脱アセチル化したキトサンとして今、手に入れることが出来ます。このキトサンは生体内に入ってキチンより更に有用な働きをすることが各種の実験から明らかになってきました。

将来はキチン・キトサンは人間の、あるいは広く生物の生命というか、生きているというか、そのようなものの、根源に迫る発見の端緒にさえなるのではないでしょうか。

  • 宇宙、ビッグバン
  • 地球、微生物の進化
  • 機能性素材、キチンの構造
  • 食物、キチンの連鎖
  • 細胞、キチンの分布
  • 食物繊維、キチン
  • みえてきたキトサン①
  • みえてきたキトサン②
  • キチン質、キトサン
  • 脱アセチル化、キトサン

  • 偶然の出会いから
  • 力二殻健康食品、開発の経緯
  • 生物界のシステムにカニ殻が作用
  • キトサンが皮脂の再生能力を高める
  • 昔から、カニの殻の民間療法はあった
  • 一時的に好転反応も、副作用はない
  • キトサン研究で日本がリード

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