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生産者も健康でありたい
~カニ殻肥料により無農薬栽培へ


キチン・キトサン協会会員 羽生やい子

カニ殻キトサンの力

友人の勧めで、キチンキトサン協会の定例会に出席する機会に恵まれ、私共が肥料に使用しているカニ殻から作られたカニ殻健康食品に出合いました。

カニ殻健康食品飲用により、種々の病気が回復に向かっている事例が報告され、皆、真剣でした。私は二十数年も、肩こり等から引き起こされる頭痛に悩まされ、一ヶ月に数回は頭痛との戦いでした。

それが少しでも良くなればと思い、一日三粒から飲み始め、便秘、生あくび、体のだるさ等がありましたが、六ヶ月を過ぎる頃には、少々無理をしても、朝は気持ち良く目覚められるようになり、その頃から頭痛が起こらなくなった事に気付き、以前の痛みはウソのような気がしました。カニ殻健康食品にめぐり会えて本当によかったと思います。

農業に於いては、カニ殻等を肥料にして、土壌消毒無しに栽培していますが、私の体の健康を取り戻せたのは、カニ殻の持つキチン・キトサンの力でしょう。

今回は農作物に対して、カニ殻の施肥量を増やして、その効果を確かめる事にしました。

まだ、形状の悪さが目につくサツマ芋には、十アール当たり七十五キロのカニ殻と、油粕と骨粉はその三分のーを施肥しました。活着も茎葉の生育も順調で、定植後一ヶ月には、鉛筆の大きさに生長し、収穫が楽しみでした。

畝間の雑草はすべて手作業で取り除き、除草剤は使用しません。四ヶ月後に収穫を迎えたサツマ芋は予想通り、今までの施肥量のものと比較して、形状の良いものが多く、普及所の糖度検査でも高い値となり、カニ殻を増量した事により、土壌の状態が更に改善されたからに、他ならないと思います。

我が家の主力農産物は、ほうれん草で真夏を除き、一年中の出荷体制を組んでいます。やはり、カニ殻を増量した施肥にして、播種時には、カニ殻から抽出精製したキチントップの三十倍溶液に一時間浸種後、風乾して播きつけをしました。

生育中はアミノ酸リキッドの五百倍溶液を二、三回、葉面散布しました。これはイワシやサバの煮汁とキチントップの混合液です。その結果、葉肉の厚みが増し、以前より四割増の束数が収穫出来、また、夏場に多発する立枯病も減っています。

キチン質散布により、害虫を防ぐ

サツマ芋の形状も改善され、ほうれん草は病害も減り、四割の増収になっている事を考えると、改めてカニ殻の偉大きに驚きました。土壌は改善され、農作物の病害に対しても農薬の使用は殆ど必要なくなりましたが、残念な事に一回だけ、害虫退治に農薬を散布し、ほうれん草作りをしておりました。

ところが、今までは見た事もない現象を見つけました。忙しくて農薬散布が出来ず、キチントップとアミノ酸リキッドを混合して散布していた1 棟のハウスに於いて、ほうれん草の葉面にアオ虫が吸い付くように死んでいるのです。農薬散布ではこの様な害虫の退治のされ方は、見聞きした事がありません。

カニ殻の有効利用について、国の補助を受けて各大学で研究がなされ、鳥取大学の農学博士平野茂博教授の研究には、目を見張るものがあり、その資料により、アオ虫の状態が納得出来ました。

『病原菌の細胞壁や昆虫の表皮はキチンやキトサンとともに、タンパク質やグルカンなどで構築されている。一方、植物組織は構築成分としてキチン質を含まないが、キチン質をオリゴ糖や単糖に加水分解するキチナーゼやキトビアーゼを含む。自然界で、昆虫・微生物と植物の間に細胞レベルと分子認識など分子レベルでの相互作用が存在する。

植物は自分自身で動いて、病原菌や昆虫の付着を防ぐ事が出来ないので、自分の持つキチナーゼやグルカナーゼの酵素反応で病原菌の細胞壁や昆虫の表皮を部分的に分解し、病原菌や昆虫を退散させたり、死滅させたりしている。

そして、植物のキチン・キトサン摂取により、この酵素反応は誘導される。』「最後のバイオマス キチン・キトサン」(技報堂出版より抜枠) 植物に自己防護機能と植物細胞の自己活性化機能があるとは何とすばらしい。

それがキチン質摂取により更に力が増すと言う。それは人間様も同じ事で、キチン・キトサン摂取によりDNAを活性化させ、自然治癒力が高まり、様々な障害が改善されていくのだろうと考えます。

また、キチン質散布により、書虫の表皮がワックス処理され、歩行、飛朔が出来なくなる事も立証済みです。この様にキチン質散布により、害虫を防ぐ事が可能なら、殺虫剤の農薬散布は必要なくなり、真に安全な農産物となり得ます。

私はカニ殻健康食品飲用により体調が良くなり、また、カニ殻肥料による農産物は完全無農薬に、あと一歩の所まで迫りました。これも、人との出合い、そして、カニ殻との出合いがあったからです。私の夢は、無農薬により栽培した農産物を皆さんに提供することです。

(出典:「キチン・キトサン協会誌」VOL.8より)


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